なんといっても賃金の適正化

他業種と同じ給与システムへ

トラックドライバーは専門職です。いわゆる普通の総合商社のサラリーマンとは異なる職種です。そのため給与体系が、一般的な会社員の方々と違っても、労働者側も雇用者側も不思議に思うところはありませんでした。ところが現代社会においては、色々な専門職がサラリーマン化しており、一般的な給与の支払い方や計算方法に移り変わって来ました。物流業界の慣例や自社が長年続けていた社内独自のルールは、現代社会では通用しません。求人を探す若手ドライバーもまた、ごく普通のサラリーマンのように毎月固定された賃金が受け取れるお仕事をメインに探します。給与体系が分かり難い企業は充分な応募者が集まりません。改善すべき点は基本的な給与の固定化と、安定した賃金を保証する事です。

人材育成のため新人ドライバーにも高報酬を

いわゆる新人ドライバーはベテランの社員に比べて未熟なポイントが目立ちます。下積み期間は給与は最低限の水準にして、スキルが上がるにつれて給与を引き上げる、このようなシステムを採用する運送業者は少なくありません。年功序列や終身雇用制度が健在だった時代においては、そのような人材育成の方法が普通でした。しかし若手ドライバーの人員が不足している場合は、多少スキル不足だったとしても、いわゆる一人前の給与を保証すべきです。即戦力ばかりを求めていては20代から40代の若手ドライバーが必然的に不足します。そして下積みの期間から安定した高報酬を約束する事で、世間の若者は自然と自社の求人に注目してくれます。人件費は確かに膨張しますが、その代わりとして他社よりも優先して自社に有能なドライバー候補者が集まるので、有意義な先行投資となります。

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