仕事のハードさと安全面のリスク

長距離運転しながら休憩が少ない

トラックドライバーの求人に関して応募する人が少なく、離職率が高い理由の一つに業務のハードさが挙げられています。重い荷物を長距離運転して運搬することは熟練者であってもつらく、年齢とともに体力や精神面で不安を感じる人は少なくありません。特に運転面ではある程度の休憩をはさんだとしても十数時間運転しなければならないため、休んでも休み足りないと感じる人も多いといわれています。そのため、休みが少なく、疲労が回復しないまま指定された時間までに荷を届けなければなりません。ストレスや肉体的な疲労が重なり、トラックドライバーを退職する人も多いといいます。このことが、ドライバーが常時人手不足となる原因の一つといえるでしょう。

体力だけではなく事故の危険性

安全面においてもリスクの高い仕事として認識され、求人募集に応募する人が少ない一因となっています。特に荷の積み下ろし面では安全性に疑問を呈することも少なくありません。近距離でトラックを運転するドライバーの場合、荷の上げ下ろしに機械を使わず、運転手自ら手作業で行わなければなりません。結果として手作業によって時間がロスすることや、体力的な負担がかかること、荷が崩れてしまうリスクなどがあるため、安全面において疑問を感じる職場が少なくありません。さらに、都市圏では駐車場問題があります。駐車禁止の地区が多いこと、駐車場がないうえに道路に止めて荷の上げ下ろしをしなければならないことなどから、交通事故のリスクが高いことも知られています。